1. 背中・肩甲骨を守る筋肉
① 前鋸筋
・体幹との繋がり
前鋸筋は、肩甲骨を胸郭に引き寄せ、肩甲骨の安定性 を保ちます。
肩甲骨は、体幹と直結しているため、前鋸筋を活性化することで、
肩甲骨の動きと体幹の連動がスムーズになります。
・強化方法
“肩甲骨を外転させる動き” が重要です。
正しいフォームで行うと、肩甲骨の周囲が暖かく感じられるはずです。
効果
肩甲骨の動きを改善
猫背の改善
五十肩や肩こりの予防
② 菱形筋
・体幹との繋がり
菱形筋は肩甲骨を内転させる働きを持ち、体幹と肩甲骨の動きを協調させます。
肩甲骨が安定すると、肩関節の動きが改善され、体幹の安定性が向上します。
・強化方法
菱形筋を活性化するエクササイズです。
肩甲骨を寄せる動作を意識することで、
菱形筋を効果的に鍛えられます。
効果
猫背の改善
姿勢の矯正
肩甲骨周りのコリ解消
2. 肩を守る筋肉
③ 肩甲下筋
・体幹との繋がり
肩甲下筋は肩関節を内旋させ、肩の前方安定性を保つ筋肉です。
肩甲骨が安定すると、胸部や背部の筋肉と連携して体幹の安定性も高まります。
・効果
肩関節の安定性向上
肩こりの軽減
リハビリテーションに有効
④ 上腕三頭筋
・体幹との繋がり
上腕三頭筋は肩関節の伸展にも関与しており、
肩と体幹をつなぐ重要な筋肉です。
肩の後方を支えることで、体幹の安定性が向上します。
・強化方法
肘を伸ばすエクササイズ。
肩の後方を強化し、
体幹を安定させる効果があります。
・効果
腕の引き締め
肩の安定性向上
上腕部の疲労軽減
3. ひじ・手首・指を守る筋肉
⑤ 橈側手根屈筋
・体幹との繋がり
橈側手根屈筋は前腕の屈筋群で、手首の屈曲を助けます。
この筋肉の強化により、手首の安定性が増し、
上肢全体と体幹の連動が改善されます。
・強化方法
手の親指・人差し指・中指の
第3関節(MP関節)を意識し、手首を屈曲させる。
前腕を強化し、手首の安定性を向上させます。
・効果
手首の怪我予防
握力の向上
手の疲労軽減
⑥ 尺側手根屈筋
・体幹との繋がり
尺側手根屈筋も前腕の屈筋の一部であり、特に前腕の外側に作用します。
手首の動きが安定すると、肩や背中の筋肉との協調が良くなり、
体幹の安定性に寄与します。
・強化方法
手の小指・薬指の
第3関節(MP関節)を意識し、手首を屈曲させる。
前腕を強化し、手首の安定性を向上させます。
・効果
手首の怪我予防
握力の向上
手の疲労軽減
4. 腰~股関節を守る筋肉
⑦ 腸腰筋
・体幹との繋がり
腸腰筋は股関節の屈曲を担い、体幹と下肢を繋げる重要な筋肉です。
腸腰筋を強化することで、
骨盤の安定性が増し、体幹の安定にも繋がります。
・強化方法
股関節の屈曲動作を利用して筋肉を活性化します。
デスクワークで固まりやすい腸腰筋に適しています。
・効果
歩行や走行動作の改善
骨盤の安定
腰痛の軽減
⑧ 腹横筋
・体幹との繋がり
腹横筋は体幹を安定させる役割を担う深層筋です。
体幹の安定性が向上すると、
上半身と下半身の動きがスムーズになります。
・強化方法
腹横筋(脇腹)をターゲットにした体幹トレーニングです。
肩と骨盤を近づける動きがポイントで、
体幹を安定させる効果があります。
・効果
姿勢の改善
腰痛予防
お腹周りの引き締め
5. 股関節~ひざを守る筋肉
⑨ 内転筋
・体幹との繋がり
内転筋群は股関節の内転をサポートします。
内転筋を強化すると、股関節の安定性が増し、
体幹のバランスが向上します。
・強化方法
両膝を肩幅にセットした状態で、膝を内側に引き寄せるエクササイズ。
内転筋を意識して行います。
・効果
骨盤の安定
姿勢改善
スポーツパフォーマンスの向上
⑩ 内側ハムストリングス
・体幹との繋がり
内側ハムストリングスは股関節と膝関節の安定性を保ち、
体幹の動きをサポートします。
股関節の安定性が向上すると、全身のバランスが良くなります。
・強化方法
膝を曲げて足首回内位で踵をお尻に引き寄せる動き。
内側ハムストリングスを鍛えつつ、体幹の安定性を高めます。
・効果
膝の安定
股関節の柔軟性向上
脚の疲労軽減
6. すね・足首・足趾を守る筋肉
⑪ 後脛骨筋
・体幹との繋がり
後脛骨筋は足のアーチを支え、
歩行や走行の際に重要な役割を果たします。
足底の安定性を高めることで、体幹全体の安定性も向上します。
・強化方法
足首内転位で、つま先立ちで促通する
エクササイズで後脛骨筋を強化します。
・効果
足首の怪我予防
土踏まずの形成
歩行の安定
⑫ 腓骨筋
・体幹との繋がり
腓骨筋は足首を外転させ、歩行やランニング時の安定性を保ちます。
足首の安定性が向上すると、膝や股関節、さらには体幹の安定性も高まります。
・強化方法
足首外転位で、つま先立ちで促通する
エクササイズで後脛骨筋を強化します。
・効果
足首の安定化
外反母趾の予防
歩行のバランス改善
まとめ
12不労筋を強化することで、各関節の安定性が向上し、
体幹との繋がりが強化されます。
これらの筋肉を意識的に活性化し、効率的にトレーニングすることで、
日常生活やスポーツにおいてのパフォーマンス向上、ケガ予防、
そして体のバランス改善につながります。
また、これらの筋肉は単独で強化するだけでなく、
全体の連動性を高めるトレーニングを行うことで、
より効果的に機能するようになります。
※それぞれの動画を参考にして、12不労筋をバランスよく鍛えることで、
体全体の機能を向上させるトレーニングプランを構築できます。
それぞれの動画の動作を注意深く確認しながら、ぜひトライしてみてください!
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